投資家のためのリスクマネジメント―収益率を上げるリスクトレーディングの真髄
¥5,800 (税込¥6,380)
投資家のためのリスクマネジメント
―収益率を上げるリスクトレーディングの真髄
- 評価
出版社 | パンローリング |
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単行本 | 361ページ |
発売日 | 2005/7/28 |
ISBN | 978-4775970539 |
内容紹介Introductions
リスクのとり方を教えます!あなたは、リスクをとりすぎていませんか?
それとも、とらないために苦戦していませんか?
「本書は、ユニークな経験と洞察力を持つ筆者が書いた、利用価値が高くて分かりやすいリスクマネジメントの地図である。複雑な内容なのに、分かりやすいうえ、楽しい文章で、読み物としても非常に面白い」 ── スタンレー・ショップコーン、ショップコーン・アソシエーツ
どのレベルのトレーダーでも、過剰なリスクをとることなく、実行できる画期的システムとは?
挑戦しようという人はそう多くはいないが、昔からの金言にもあるとおり、「リスクをとりすぎるトレーダーは、破滅に向かってひた走っている」。しかし、実際にはグラントが主張しているように、マネーマネジャーも個人トレーダーも、目的に合う十分なリスクをとらないために苦戦している。小さく儲けるトレードもよいが、それではいつになってもポートフォリオをレベルアップするための大きな利益は育っていかない。
トレーダーに必要なのは、リスクをマネジメントするための信頼のおけるシステムで、それがあれば希望どおりリスクに見合った成果を上げられる大きな投資を、自信を持って実行することができる。
グラントは、世界中でもっとも成功している精鋭ヘッジファンドのリスクマネジメントを行ってきた。今回は、その経験から得たトレードの秘密、つまりトップヘッジファンドの代名詞とも言える積極的なトレーディングがどのレベルのトレーダーでも、過剰なリスクをとることなく、実行できるということを、明かしてくれた。
本書で紹介している画期的かつ実践的なテクニックは、小手先の理論や複雑な公式などではなく、トレーダーが実際に利用できる手法になっている。そして、グラントはこの実績のある科学的な戦略を、トレーダーであればだれでも理解し、実行に移せる分かりやすい文章でつづっている。
プロのトレーダーの多くは、会社のリスクマネジメント基準という制約によって、リスクだけでなく飛躍的な成長も抑えられている。個人投資家はたいてい、博士号を持っているような人しか導入できないような難解な定量公式を並べる本に圧倒されてしまう。そして結局、両者とも漠然とした主観的なルールに従うことになっているケースがほとんどだろう。グラントのシステムは、単純だが効果的な解決方法になるうえ、多くのトレードを危険なものに変えてしまう主観という要素を取り除いてくれる。
本書では、極めて単純な統計と計算のツールを使って、ポートフォリオのどの部分が機能している(あるいはしていない)かを評価する方法を紹介している。そして、次にエクスポージャーのコントロールの仕方と、避けることのできない低迷期にも破綻しないよう態勢を整える方法も伝授している。さらに、ポートフォリオを統計を用いて解釈する手法や、統計をどのように利用すれば金銭的な目的や制約に沿った判断を下せるかについても述べている。
本書は、トレーダーが常にポートフォリオをコントロールすることは可能で、エンロンからテクノロジー株崩壊までたとえ最悪の危機を迎えたときでも、リスクはマネジメントできるということを実証している。これを読めば、自分に合わせたリスクマネジメント戦略を作り上げ、実行に移すことが可能になる。トレーダーのタイプやレベルに関係なく、本書は資産をコントロールしながら力強い投資を行うためのカギとなるだろう。
目次Index
第1章 リスクマネジメントという投資
第2章 パフォーマンスの目標を設定する
第3章 長期的な損益パターンを理解する
第4章 ポートフォリオのリスク部分
第5章 適切なエクスポージャーレベルを設定する(ルール1)
第6章 ポートフォリオのエクスポージャーを調整する(ルール2)
第7章 個別トレードのリスク構成
第8章 これらのことを実践する
付録 オプティマルfと破綻リスク