超実践的なトレード戦略を全17章にわたり、チャート事例を交えて具体的に解説!
仕掛け、損切り、利食い、
トレーリングストップの使い方も明確に指示!
自らのトレード手法を教えるといった本でも、ポジションを保護する方法が解説されていなかったり、資金の管理方法が曖昧だったり、利益確定は自分の満足のいく金額にしましょうといった内容だったりするものです。しかしキャシーは違います。どの程度のリスクを取り、どのくらいのリターンを得る計画なのか、そのためにはどのようなトレードルールが大切なのかを明確に示しています。
つまり、取ったリスクの分のリターンを確保すると同時に、さらに利益を伸ばそうとするトレーリングストップをとても上手に、シンプルに使いこなしているのです。これをみるだけでも、真のプロトレーダーがどこまでも利益を追求しようとする、良い意味での「貪欲さ」が垣間見られます。しかも、単に成功したトレードの事例だけでなく、利益を伸ばすときにうまく行かないときの対処法をも、きめ細やかに解説しています。
「レンジトレード」「トレンドトレード」
「ブレイクアウトトレード」の使い分けは必須!
キャシーは、相場状況によって、「レンジトレード」「トレンドトレード」「ブレイクアウトトレード」を使い分ける必要があると説いています。その理由は、どのような相場状況でトレードしているのかを見失い、ただ闇雲にトレードすることが、失敗するトレーダーの共通項だからです。たとえば、強力なトレンドの天井や底を狙ったり、レンジ相場でブレイクアウトを買いにいったりすることは、大きな損失を招きます。トレンドが発生しているのであれば、上昇トレンドでは押し目買いを、下降トレンドでは戻り売りを狙うべきですし、レンジ相場であれば逆張りが有効です。そのためには、現在の相場状況がレンジ相場なのか、トレンド相場なのかを見極める方法を身につけていなければなりません。キャシーは、それぞれの使い分けを客観的に解説しています。
なぜ、「外国為替市場の仕組み・成り立ち、
歴史」が重要なのか。
外国為替市場とはどういうもので、どのような仕組みで動いているのか、その成り立ちや歴史はどういうものかということは、入門書として、そして基礎知識をつける上で重要です。しかしキャシーは、その役割だけに多くのページを割いているわけではありません!たとえば、外国為替市場の仕組みを詳しく紹介することで、一般の個人トレーダーでは知ることができない市場特性を、自らのトレード戦略に組み込んでいます。仮に個人トレーダーがそうした市場特性の舞台裏を知ることができなくても、ポジションを出し入れすれば、それが必ずチャートに現れるからです。もちろん、誰もが実践可能な方法を分かりやすく解説しています。
また、歴史や成り立ちも同様です。通貨の適正な価値が自由市場の動向で決まるようになったのは、およそ半世紀前です。そして外国為替市場が今の姿になったのは、わずか35年前、プラザ合意によりドルの切り下げが決まった1985年です。その間、大きなパラダイムシフトが起こり、為替相場は大きなトレンドを形成しました。歴史をひも解き、過去の大相場からは学べる点が多いといえます。動いた理由は違っても、相場の地殻変動を起こすようなイベントはこの数十年の間にも数多く発生しています。そうしたイベントを活用して利益をあげるのが、マクロ・イベント・ドリブン・トレード戦略です。つまりキャシーは、一見すると教養レベル、基礎知識レベルのテーマでさえ、大きなトレンドや潮流を捉えるトレード戦略へと昇華させているのです。
外国為替市場の仕組み・成り立ち、歴史から、実戦的なトレード戦略、マクロ分析手法、各中央銀行の金融政策、各通貨の特徴と重要経済指標までを完全網羅!
FXデイトレード・スイングトレード
¥3,200 (税込¥3,520)
FXデイトレード・スイングトレード
- 評価
出版社 | FPO |
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単行本 | 333ページ |
発売日 | 2020/6/20 |
ISBN | 978-4909074034 |
内容紹介Introductions
テクニカルで攻める!ファンダでも稼ぐ!!この1冊すべてが「武器」になる!
世界最強の投資銀行で実戦経験を豊富に積んだキャシーは、デイトレード、スイングトレード、そして、保有期間が数カ月間におよぶポジショントレードまでを使いこなします。しかし、大技が簡単に決まるほどマーケットは甘くありません。ダイナミックでありながらも、レバレッジをかける為替相場では、短期トレードがもっとも相性が良いと説いています。
本書は、2007年にパンローリングから刊行された『FXトレーディング』の第三版にあたり、デイトレードのみならず、スイングトレードにも、その守備範囲を広げています。スイングトレードの重要性とその効果を認めたからです。外国為替市場において、24時間取引は最大の魅力のひとつです。しかし、生身の人間が四六時中、モニターに張り付いてトレードすることはできません。より効率的なトレードをするためには、タイミングを計ることが重要です。こうしたことは、FXの多少の経験があれば、理解しているでしょう。
しかし、どの時間帯が重要で、どのようなプライスアクションがあるのか、それに対してどのようにアプローチし、どの通貨ペアを狙うべきかという具体的な説明を受ければ、「タイミングが大事」という曖昧な話題も、スーッと腑に落ちるだけでなく、思わず実戦で試したくなるでしょう。
キャシーは、テクニカルやファンダメンタルズはもちろん、市場特性、市場参加者の心理状況、通貨ペアの特性、通貨間の相関、ボラティリティー、時間帯、流動性をもトレード戦略に組み込み、それぞれに対するアプローチ方法を具体的に解説しています。つまり、読み手によっていかようにでも受け取れる内容ではなく、論理と根拠に基づいたトレード手法を解説しているということです。これが、「この1冊すべてが『武器』になる」という理由です。
トレーダーの仕事は、トレードすることではありません。利益をあげることです!
本書を繰り返し読んでいると、「トレーダーの仕事は、トレードすることではありません。利益をあげることです!」というキャシーの言葉が聞こえてくるような錯覚に陥ります(笑)。トレードの経験が多少なりともあれば、本来の目的である「利益をあげること」よりも、「ポジションを持つこと、トレードすること」が目的化してしまっている自分がいることに気づいたことが、一度や二度はあるはずです。キャシーは常に、「利益をあげるためには、どうすればいいか」を終始一貫、語りかけてくれます。それは、繰り返し読んでいると、よりいっそう実感できると思います。
利益をあげるためには、どの戦略が利益をもたらし、どの戦略がそうでなかったのかを明らかにすることが重要です。もちろん、戦略と通貨ペアの相性も考慮・検証しなければなりません。そのためには、トレードに入る前に、まず相場状況を客観的に把握し、それを記録に残し、手仕舞ったあとにトレードを振り返る必要があります。6万人を超えるプロトレーダーと仕事をしてきたキャシーの言葉には、格別な重みがあります。本書では、現在の相場がトレンド相場なのか、レンジ相場なのかを客観的に把握するチェックリストも披露し、その使い方についても解説しています。本書を繰り返し読めば、「偶然のトレード」が「必然のトレード」に変わることを実感できるでしょう。
※本書は、2007年6月にパンローリングから刊行された『FXトレーディング』を大幅に刷新し、新たな章と戦略を加えた第三版で、完全新訳です。
●本書「訳者あとがき」より一部抜粋
書店に行けば(あるいはネット書店で検索すれば)、外国為替市場の歴史を語る入門書やFXの仕組み・ルールの解説本、テクニカル分析の解説書、トレード手法の紹介本など、FXに関連する書籍はいくらでも見つかります。しかしながら、「この1冊だけを読めば、FXへの入門ができ、始めたあとも何度となく読み返すに堪えうる本」は意外と見つからないものです。仕事柄、この分野の本はそれなりに読んできたつもりですが、再読に堪えうる本は、実はそれほど多くないように思います。訳者の手前味噌に聞こえるかもしれませんが、本書には、FXを始めるにあたり、必要な知識と実践的な取引手法の解説がバランスよく配されており、FX入門者から初~中級者までの幅広い読者が繰り返し読むに値する一冊になっています。
(中略)
通常なら一人の著者が取り扱うにはあまりに幅広い話題を、キャシー・リーエンはさまざまな視点から、きわめて手際よく解説してくれています。それは、彼女がFX業界において歩んだキャリアによるところが大きいのでしょう。
冒頭にも記されているとおり、彼女はニューヨーク大学の大学院を18才という若さで卒業し、JPモルガンのインターバンク外国為替取引デスクに配属されます。そしてJPモルガンとチェース・マンハッタンが経営統合して誕生したJPモルガン・チェースでは、通貨のマーケットメークを経て、自己売買部門で為替スポット、オプション、金利デリバティブ、 債券、株式、先物のトレードを行い、トレーダーとしてはこれ以上望むべくもない豊富な経験を積んでいます。その後、今度はアナリスト、ストラテジスト、そしてリサーチ責任者としてFXCM、GFTなど米国の大手FX業者で活躍します。
現在は、ボリス・シュロスバーグとともにBK フォレックス・ドットコムおよび、BKアセット・マネジメントを立ち上げ、相場情報の発信、トレーダー育成プログラムなどの提供、トレードシグナルの配信などを精力的に行っています。また、米国経済番組CNBCのホストとして市況解説をしたり、金融情報ベンダーのロイターにコメントを寄せたり、全米各地でトレードセミナーを開催したりするなど、活躍の場をさらに広げています。為替トレーダー、アナリスト、市況解説者、トレードコーチといったFX業界においてさまざまな立場で積んだ経験が、本書の多面的なテーマの執筆を可能にしているのです。
本書は、世にあふれる「簡単に儲かる」式のFXトレード解説本とは一線を画し、基礎からじっくりと論を進めます。外国為替市場に関する予備知識がないと、特に最初の数章は難しく感じるかもしれません。それでも、ここには、FXトレードに真剣に取り組もうとする個人投資家やトレーダーにとって、きわめて有益なヒントが詰まっていると信じてやみません。本書が、皆様のFXトレードのよき指針として活用し尽くされんことを祈っています。
目次Index
献辞
序文
著者について
第1章 外国為替市場 ── 今日もっとも急成長する市場
ユーロ/ドル相場と企業収益との関係
日経平均株価とドル/円相場との関係
ジョージ・ソロス
人民元の切り上げと債券相場
外国為替市場と株式市場との比較
外国為替市場と先物市場との比較
外国為替市場を取り巻くプレーヤー
第2章 外国為替市場の歴史的な出来事
ブレトン・ウッズ協定 ── ドルを基軸通貨に認定
ブレトン・ウッズ体制の終焉 ── 自由資本主義の誕生(1971年)
プラザ合意 ── ドルの切り下げ(1985年)
ジョージ・ソロス ── イングランド銀行を打ち負かした男
アジア通貨危機(1997~1998年)
ユーロ導入(1999年)
第3章 外国為替市場を動かす要因
ファンダメンタルズ分析
テクニカル分析
通貨の予測 ── 研究者とエコノミストが注目するもの
第4章 外国為替市場をより深く検討する
各通貨ペアをトレードするのに最適な時間帯とは
第5章 外国為替市場をもっとも動かす経済指標
時とともに変化する経済指標の相対的重要度
第6章 通貨間の相関とその使い方
正と負の相関 ── その意味と使い方
第7章 さまざまな相場状況に応じたトレードの方針
トレード日誌をつける
ステップ1:相場状況を判定する
ステップ2:トレードの時間枠を決める
リスク管理
第8章 テクニカル・トレード戦略1
── マルチタイムフレーム(複数時間枠)分析
第9章 テクニカル・トレード戦略2
── 二重のボリンジャーバンドを使う
二重のボリンジャーバンドを使って天井と底を捉える
第10章 テクニカル・トレード戦略3
── ダブルゼロで反転を狙う
トレードルール
第11章 テクニカル・トレード戦略4
── 本来の値動きを待つ
トレードルール
第12章 テクニカル・トレード戦略5
── はらみ足のブレイクアウトを狙う
トレードルール
第13章 テクニカル・トレード戦略6
── ダマシのブレイクアウトで逆を張る
トレードルール
第14章 テクニカル・トレード戦略7
── 直近20日間のブレイクを狙う
トレードルール
第15章 テクニカル・トレード戦略8
── チャネルレンジ・ブレイクアウトを狙う
トレードルール
第16章 テクニカル・トレード戦略9
── パーフェクトオーダーの形成で仕掛ける
トレードルール
第17章 ファンダメンタル・トレード戦略1
── 通貨の強弱を測る方法
第18章 ファンダメンタル・トレード戦略2
── レバレッジド・キャリートレード
キャリートレードの仕組み
キャリートレードが機能する理由
キャリートレードにもっとも好ましい状況
キャリートレードが機能しない状況
リスク回避志向の重要性
第19章 ファンダメンタル・トレード戦略3
── マクロ・イベント・ドリブン・トレード
重要な出来事が起こる時機を知る
第20章 量的緩和と外国為替市場への影響
米国の量的緩和
英国の量的緩和
日本の量的緩和
ユーロ圏の量的緩和
第21章 ファンダメンタル・トレード戦略4
── 商品相場を先行指標に使う
金
原油
鉄鉱石と乳製品の価格
トレードの機会
第22章 ファンダメンタル・トレード戦略5
── 債券の利回り較差を先行指標に使う
金利差の計算方法と為替相場のトレンドの見極め方
金利差は先行指標か、一致指標か、それとも遅行指標か
第23章 ファンダメンタル・トレード戦略6
── リスク・リバーサル
リスク・リバーサルの一覧表
リスク・リバーサルの使い方
第24章 ファンダメンタル・トレード戦略7
── オプションのボラティリティーを使って相場変動を測る
外国為替取引にオプションのボラティリティーを活用する方法
ボラティリティーを整理する方法
第25章 ファンダメンタル・トレード戦略8
── 中央銀行による為替介入
日本
スイス
ユーロ圏
第26章 通貨の特徴1 ── ドル(USD)
米国経済の概要
金融・財政当局 ── 連邦準備制度理事会
ドルの主な特徴
米国の重要経済指標
第27章 通貨の特徴2 ── ユーロ(EUR)
ユーロ圏経済の概要
金融・財政当局 ── 欧州中央銀行
ユーロの主な特徴
ユーロ圏の重要経済指標
第28章 通貨の特徴3 ── ポンド(GBP)
英国経済の概要
金融・財政当局 ── イングランド銀行
ポンドの主な特徴
英国の重要経済指標
第29章 通貨の特徴4 スイスフラン(CHF)
スイス経済の概要
金融・財政当局 ── スイス国立銀行
スイスフランの主な特徴
スイスの重要経済指標
第30章 通貨の特徴5 ── 円(JPY)
日本経済の概要
アベノミクス
金融・財政当局 ── 日本銀行
円の主な特徴
日本の重要経済指標
第31章 通貨の特徴6 ── 豪ドル(AUD)
オーストラリア経済の概要
金融・財政当局 ── オーストラリア準備銀行
豪ドルの主な特徴
オーストラリアの重要経済指標
第32章 通貨の特徴7 ── NZドル(NZD)
ニュージーランド経済の概要
金融・財政当局 ── ニュージーランド準備銀行
第33章 通貨の特徴8 ── カナダドル(CAD)
カナダ経済の概要
金融・財政当局 ── カナダ銀行
カナダドルの主な特徴
カナダの重要経済指標
訳者あとがき
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