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ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

¥1,800(税抜)

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

評価
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出版社 ダイヤモンド社
単行本 312ページ
発売日 2009/6/19
ISBN 978-4478001257
通常配送無料 価格¥1,800(税抜)

内容紹介Introductions

人間には不確実性を扱えない根本的欠陥があることを解明!

原書が刊行されたのは2007年4月。前著『まぐれ』同様、発売直後から、人間の思考プロセスに潜む根本的な欠陥を、不確実性やリスクとの関係から明らかにして、経済・金融関係者の話題をさらった。さらに、「サブプライムローン危機」が発生すると、「誰一人予想もしなかったインパクトのある事象」が起こる原因を原理的に明らかにした書として爆発的に読まれ、全米で150万部超の大ヒットを記録している。

「ブラック・スワン(黒い白鳥)」とは何か?

むかし西洋では、白鳥と言えば白いものと決まっていた。そのことを疑う者など一人もいなかった。ところがオーストラリア大陸の発見によって、かの地には黒い白鳥がいることがわかった。白鳥は白いという常識は、この新しい発見によって覆ってしまった。

「ブラック・スワン」とは、この逸話に由来する。つまり、ほとんどありえない事象、誰も予想しなかった事象の意味である。タレブによれば、「ブラック・スワン」には三つの特徴がある。一つは予測できないこと。二つ目は非常に強いインパクトをもたらすこと。そして三つ目は、いったん起きてしまうと、いかにもそれらしい説明がなされ、実際よりも偶然には見えなくなったり、最初からわかっていたような気にさせられたりすることだ。

世界の見方を変える書

私たちは自分で思っているほど実際には物事をよくわかっていない、とタレブは言う。彼はそんな現象を長年研究してきた。私たちはどうでもよくて取るに足らないことにばかり気をとられてしまう。そして相変わらず重大な事件に虚をつかれ、そんな事件が私たちの世界を形づくっていく。

本書でタレブは、私たちにはわかっていないとわかっていることのすべてを語る。「ブラック・スワン」に立ち向かい、それを利用できる驚くほど簡単な方法を提示する。本書の衝撃的な内容を読めば、世界の見方は一変するだろう。

上巻の内容

上巻の第1部「ウンベルト・エーコの反蔵書」は、私たちが歴史上の事件や今の出来事をどう見るか、そんな私たちの見方にはどんな歪みが現れるかを具体的な事例をもとにして論じる。さらに、第2部「私たちには先が見えない」において、まずは私たちの予測の成績について見ていく。以降は下巻へ。

目次Index

プロローグ
鳥の羽根の色
新手の報われない人たち
日常は全く日常でない
プラトンとオタクたち
くだらなすぎて書けない
肝心なところ

第1部 ウンベルト・エーコの反蔵書、あるいは認められたい私たちのやり口

第1章 実証的懐疑主義者への道
黒い白鳥の解剖学
歴史と不透明の三つ子

八・七五ポンドの後に

第2章 イェフゲニアの黒い白鳥

第3章 投機家と売春婦
最高の(最悪の)アドバイス
広げられるものにはご用心
拡張可能性とグローバリゼーション
月並みの国と旅

第4章 千と一日、あるいはだまされないために
七面鳥に学ぶには
黒い白鳥問題の大まかな歴史

第5章 追認、ああ追認
否定の実証主義

第6章 講釈の誤り
私が原因を否定するにいたった原因
脳の区分け
過去でもないのに記憶とは
間違ったことを限りなく几帳面にやる
扇情と黒い白鳥
手っ取り早いやり方

第7章 希望の控えの間で暮らす
まわりの冷たい目
エル・デシエルト・デ・ロス・タルタロス

第8章 ジャコモ・カサノヴァの尽きない運 ―― 物言わぬ証拠の問題
溺れる信者の話
文字の墓場
ネズミのスポーツジム
見えるものと見えないもの
ジャコモ・カサノヴァ、テフロン加工風の転ばぬ先の杖
私は黒い白鳥 ―― 人間バイアス

第9章 お遊びの誤り、またの名をオタクの不確実性
デブのトニー
コモ湖のほとりで昼ごはん
第1部のまとめ

第2部 私たちには先が見えない

第10章 予測のスキャンダル
エカチェリーナの男の数の曖昧さについて
黒い白鳥を見るのに不自由、再び
情報は知識に悪い
専門家の問題、あるいは空っぽのスーツの悲劇
川の深さが(平均で)四フィートなら渡ってはいけない

索引

著者についてAuthor

ナシーム・ニコラス・タレブ(Nassim Nicholas Taleb)

ナシーム・ニコラス・タレブ(Nassim Nicholas Taleb)

文芸評論家、実証主義者にして、非情のデリバティブ・トレーダー。レバノンでギリシャ正教の一家に生まれる。ウォートン・スクールMBA修了。博士号はパリ大学で取得。トレーディングを行うかたわら、ニューヨーク大学クーラン数理科学研究所で7年にわたり確率論のリスク管理への応用を(客員教授の立場で)教えた。現在はマサチューセッツ大学アマースト校で学長選任教授として不確実性科学を研究している。前著『まぐれ』は世界30ヵ国語に翻訳されたベストセラーである。主にニューヨーク在住。

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