反脆弱性[下]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方
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反脆弱性[下]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方
- 評価
出版社 | ダイヤモンド社 |
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単行本 | 424ページ |
発売日 | 2017/6/22 |
ISBN | 978-4478023228 |
内容紹介Introductions
世界最高の「知の巨人」、
『ブラック・スワン』のタレブ集大成!
国家、社会の行く末から、生き残る仕事、学ぶべき知識まで ―― 。
私たちはこれからどう生きるべきか、万物に通じる思考のものさし「脆弱/頑健/反脆弱」をもとに語り尽くす。
「絶対ない」は、絶対ない。
混迷の時代を強かに生き抜く至高のバイブル、待望の邦訳
経済、金融から、教育、テクノロジー、食事、健康、果ては人生や愛まで ―― 。
世界最高の哲人タレブが、ありとあらゆる事象に潜む「脆弱性」と「頑健性」、そして「反脆弱性」について語り尽くしたとき、ついにこの不確実な世界のバランスを崩す“犯人"が明らかになる。
「身銭を切らない人」とは、果たして誰のことなのか?
真に評価されるべき「英雄」とは、果たして誰のことなのか?
セネカ、ソクラテスに始まり、スティグリッツ、カーネマンに至る人類が数千年かけて培ってきた「知」を駆け巡る本書を読み終えたとき、あなたの「世界の見方」は大きく、そして根本から変わっているだろう。
なぜなら、この不確実な世界で不確実性を飼いならし、したたかに生き延びるための「新たな知」を手にしているのだから。
世界が震撼した大ベストセラー!
「数々の洞察、物語、格言、面白エピソードに満ちた大胆、愉快、かつ知的な一冊。一度のみならず二度、三度と読みたくなるだろう」 ―― マット・リドレー(『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙に寄せて)
「変動に耐え抜くだけでなく、変動を利益に変えられるとしたら? 本書はそれを試みる究極のモデルを提示している」 ―― 『タイムズ』紙
「たぐいまれなる予言能力を持った真に偉大な哲学者。力強く、独創的で、偽りのない独自の発想だけで、私たちの世界観をすっかりくつがえしてしまう」 ―― 『GQ』誌
「タレブはアウトサイダーのなかのアウトサイダーだ。そんな彼が中央権力に向けて手榴弾を投げつけんとしているとしたら……さあ、こいつは面白いことになるぞ」 ―― 『デイリー・テレグラフ』紙
目次Index
目次
第4部 オプション性、技術、そして反脆さの知性
第17章 デブのトニー、ソクラテスと相対す
対話篇『エウチュプロン』
デブのトニー対ソクラテス
定義的な知識の優位に反旗を翻したニーチェ
カモとそうでないヤツの違い
第4部の結論
第5部 あれも非線形、これも非線形
第18章 1個の大石と1000個の小石の違いについて
脆さを見分ける単純な法則
ニューヨークの交通、インフレーション、「凸効果」
多は異なり ── スケーリングの性質について
小さいものは醜いかもしれないが、間違いなく脆くはない
プロジェクトと予測
“効率的”が効率的でないとき
第19章 賢者の石とその逆
破綻するヤツを見分ける方法
お待たせしました、賢者の石
第6部 否定の道
第20章 時と脆さ
「最新性愛症」という病理
シモニデスからイェンゼンへ
引き算を学べ ── 未来を語るうえでの最大の間違い
逆向きに歳を取る ── リンディ効果
心理的バイアスをいくつか
建築と「不可逆な最新性愛症」
ジャーナリズム化、スポーツ化する科学の脆さ
壊れるべきもの
(引き算的な)予言者、古今東西
エンペドクレスの犬
第21章 医学、凸性、不透明性
「何を証拠とみなすべきか」に関する法則
救急治療室で議論するには
医原病の第一原理 ── 経験主義
医原病の第二原理 ── 反応の非線形性
埋め隠された証拠の数々
自然のロジックの不透明性
第22章 ほどほどに長生きする ── 「引き算」の力
寿命と凸性
水曜日だ、ヴィーガンになろう
第7部 脆さと反脆さの倫理
第23章 身銭を切る ── 他人の犠牲と引き換えに得る反脆さとオプション性
身銭を切る英雄とエージェンシー問題
今こそハンムラビ法典を
アンフェア化する世界 ── おしゃべり屋の無料オプション
古代の人々のスティグリッツ症候群への対処法
オプション、反脆さ、社会的公正
(大)企業の反脆さと倫理
第24章 倫理を職業に合わせる ── 自由と自立
倫理が先か、職業が先か
真の「自由人」とは
合法的であれば倫理的なのか?
ビッグ・データと研究者のオプション
集団の暴政
第25章 結論
エピローグ 生まれ変わりに生まれ変わりを重ねて
謝辞
参考文献
追記、補足、関連図書
付録Ⅱ(非常に専門的)
付録Ⅰ
用語集
索引